手放す習慣──心の荷物を降ろして軽やかに生きる

私たちは日々、多くのことを抱え込み、考えすぎたり悩んだりして心に重荷をつくってしまいがちです。
江戸時代の養生訓にも、「思いを乱さず、憂いをためぬことは養生の要なり」意訳　香月恭弘　と説かれているように、心の荷物を持ち続けることは心身の健康に良くありません。

「手放す習慣」とは、心の中にある不要な不安や怒り、過去の失敗や後悔を意識して解き放ち、心を軽くしていくことです。
これは決して簡単なことではありませんが、日々の習慣として少しずつ取り入れることで、驚くほど心が自由になっていきます。

例えば、悩みごとを紙に書き出してみること。
頭の中に浮かぶもやもやを外に出すだけでも気持ちは楽になります。
また、「今、この瞬間にできることに集中する」と心に決めることも有効です。
過去や未来に囚われすぎず、今を大切にする姿勢が心を解放します。

私自身、うつ病を経験した時期にこの「手放す習慣」を意識することで、心の負担を軽くし、回復への道を歩むことができました。
そして今、この習慣を「清活習慣」の一つとして多くの方に伝えています。

手放すことで、心が静まり、穏やかでクリアな状態になります。
それは心の健康だけでなく、周囲の人との関係も良好にし、人生の質を高めることにつながります。

ぜひ、今日から「手放す習慣」を少しずつ取り入れてみてください。
心の荷物を降ろし、軽やかに、そして生き生きとした毎日を送りましょう。