体を動かす習慣で健康な毎日を

現代の生活は便利になりましたが、その反面、運動不足になりがちです。長時間の座り仕事やスマートフォンの使用で体を動かす機会が減り、心身の不調を感じる方も多いでしょう。健康のためには、毎日少しずつでも体を動かす習慣が欠かせません。
江戸時代の学者、貝原益軒は『養生訓』で「動けば気血(きけつ)巡りて、身を整える」意訳 香月恭弘 と説いています。つまり、体を動かすことで血の巡りが良くなり、病気になりにくい体を作るということです。これは現代の医学でも運動が健康維持に不可欠だとされていることと共通しています。
私自身も心身の不調から回復する過程で、無理のない範囲で体を動かすことを取り入れました。散歩や軽いストレッチなど、小さな積み重ねが心地よさを生み、心の安定にもつながっています。
大切なのは「続けること」です。無理に激しい運動をする必要はありません。自分の体調や生活リズムに合った方法で、できるだけ毎日体を動かすこと。朝のラジオ体操や近所への散歩、家の中での体操でも効果があります。
また、体を動かすことでストレスも発散され、心の健康も保ちやすくなります。これまでの「怒らない習慣」や「ためこまない習慣」と合わせて実践することで、より健やかな毎日を送ることができるでしょう。